+14キロとかいう仕上げに感動した。後藤はもう逃げとか言わなくていいよ

にしても、福永である。いや、ここでは祐一という言葉を使おう
彼の逃げ技術はメイショウボーラーでお墨つきだが、今日のラップはそれよりもあまりに美しい。
12.6 - 11.4 - 12.6 - 13.1 - 12.3 - 12.7 - 12.9 - 12.5 - 12.1 - 11.2 - 11.4 - 12.4


濃い部分が祐一が先手をとってから直線に向くまでのラップ。
先手をとった瞬間にウイングレット田中勝春は(おお、誰か逃げてくれるのか)と安心する表情をみせ。その手綱をしぼり、ダンスインザムードの位置を確認した。
祐一はその動作を確認しながら一度、急激にペースをおとす。
馬群が凝縮し、ダンスインザムード接触しかかりブレーキをかける。


祐一はもう一度加速する。
とはいっても、手綱をゆるめただけ。
その動作を見て勝春らは動く。馬群との差は縮まる。
このとき馬群のなかで競馬する馬達にはかなりのストレスがたまっている。


祐一はこの状態でコーナーをゆっくりゆっくり回った。
他馬をなるべく外側においやるため
それと、武豊が早めに仕掛けても自分の馬に馬体をあわせないようにするため


決まり手 逃げ切り



ダンスインザムードは+14キロにより本命から△まで降格。オークスでのプラス10キロ体重というのはよっぽど軽い馬でない限り、桜花賞からの調教を怠慢にやってきた証拠であります。実際、数多くの馬が+10で飛んでいるのがオークス。よもや、ダンスが飛ぶとは思わなかったが、こういう結末を用意してくれると穴党も非常に買い易かった。藤沢にはシャイニンルビーなどの前例もあり、彼はどうもオークスをなめてるらしい。

オークス 桜花賞組でプラス体重10キロ以上で飛んだ馬
04 ダンスインザムード 1人気4着 +14
03 アドマイヤグルーヴ 1人気7着 +12
02 シャイニンルビー  1人気5着 +12
01 ムーンライトタンゴ 2人気6着 +10
97 キョウエイマーチ  1人気7着 +12
書いた予想を余裕で変えるのもどうかと思ったが、パドックを見てアラバスタは買わざるをえなくなった。明らかに桜花賞のときよりもいい状態。調教を減らした効果が少しはあったようだ。ただ、今思うとやはり桜花賞はひとつ余計だった。急仕上げで桜花賞に望まなければ、スイープとの3馬身差はもっと縮んだはずだ。


ともかくも、池添と江田照はペースの遅さから外を回すことをせずに内で脚をためて、馬群をさばききった。江田照が馬群をさばいたときにはもうすでに残り200mしかのこっていなかったのが残念だったが、ムードに勝てたことでよしとしよう。


・後藤について
今回のレースで確信したことは、中長距離において後藤はやはり逃げないということ。気づいているのだ。ペース判断ができない。スタートからハナとりにいく気合が足りない。一発あけてやろうという気持ちがないマイネルマクロスを買おうと思っているみなさん。考えなおしたほうが懸命ですよ。


1着 ダイワエルシエーロ 福永祐一
今日は力差よりも一世一代に近い。
おめでとう。ありがとう福永祐一


「これで、親父にちょっとは近づけたと思います」
思います。


2着 スイープトウショウ 池添
高松宮記念と同じ負け。
自分の位置の微妙さで勝敗がわかれた。池添騎手に対して馬群をさばけないなどと感じた自分に心より恥じる*1。京都コースで差し切りを連発している馬なのに。惜しかったという言葉ではつながらない敗戦。秋華賞はサンデーにとってもっともきついレース。得意の京都で雪辱できる。


3着 ヤマニンアラバスタ 江田照
ああ、◎をつけなかったことを悔やまれる。悔しい*2。この馬のこの脚が効くのはどこだろう。下りで加速する京都。いいかも。


4着 ダンスインザムード 武豊
直線でウイングレットをなかなかかわせないでた姿を見ると、それは桜花賞でギリギリまで絞っていたのとはやはり違ったのだ*3。もっとグッと抜け出しても良かった。夏のすごし方の上手い藤沢のことだから、ローズSではかなり良い状態になるだろう。


5着 ヤマニンシュクル 四位
あの後方で外にまわしている暇はない。四位騎手の良いところが裏目になるレースだった。


6着 マルカフローリアン 吉田豊
さすがオークスの申し子だけあって、乗り方もなだめかたも上手い。


10着 レディインブラック 北村
その末脚は陰をひそめたままになってしまった。スタート前から暴れて発汗している様子を見ると、大舞台には似合わないのか。スタンドに近い先いれの17番枠が悪いのか*4。それが、母の血統からかSS×NTという微妙な配合のせいか…とにかくも、ターコイズSでの活躍を待つ。




5 ダンスインザムード 1.4 1.1 ◎◎◎◎◎◎◎ 
/-----------本命
7 ヤマニンシュクル 9.3 1.7 ○○▲▲△△△
8 アズマサンダース 13.4 1.9 ○○○○▲△×
/-----------対抗
1 スイープトウショウ 13.8 2.6 ▲△××× 2着
16 グローリアスデイズ 17.9 2.8 ▲△△△
13 ダイワエルシエーロ 21.4 3.6 △△△△× 1着
6 ヤマニンアラバスタ 23 3.4 ××    3着
9 ギミーシェルター 26.5 3.7 ▲△△△
/-----------順ヒモ
11 メイショウオスカル 35.4 5.3 △
4 ドルチェリモーネ 39.2 5.8 △
17 レディインブラック 39.6 6.8 △
12 ウイングレット 41.5 6.9 ○▲
/-----------ポツン
2 セカンドノホシ 100.5 10.5
15 レイナシンフォニー 146.3 17.7
3 ラグレスロマニー 153.9 21.4
10 フレンチアイディア 165.6 23.4
14 マルカフローリアン 180.2 30.6 △
18 シルキーフレンド 197.7 29.8
/-----------無印
印はブック東京

*1:10Rの逃げるゲイリーフラッシュは自身もっての本命だったが

*2:僕の日記なんか読んでくれてるみなさんごめんなさい

*3:桜花賞での直線の抜けだし方はキチガイじみていた

*4:というかよく考えたら東京2400の17番枠って死に枠じゃねえのか?