ガーネットS 〜JRAによるダート版スプリンターズS〜
今年のテーマはビックタイム!CMのほうもはじまっているのでチェック。ハナミズキがBGMのほうの馬の誕生から育成というCMはベタだが良い出来。とくにBGMがハナミズキというあたり。さて、年初競馬を最先よくスタート*1。これで今年は400勝ペースの匠に逆らわずにすみそうだ*2。明日の予想はダート短距離界の王座を争うスプリンターズS
中山11R ガーネットS ダート1200m
バリオスが回避したことによって、予想されていた越年ハイペース*3ではなくなりそうだ。例年どうり1分10秒台後半の決着だろう。まずは1分10秒という時計を持つ馬をピックアップすることからはじめよう。
シャドウスケイプは2003年以前に他にも何度か出しているが*4、2004年で考えるとない。去年もシャドウスケイプはマイネルセレクトが1:10.9でゴールした1.2秒遅れたポジションにいた。
1分10秒台決着レース 2004年以降1:10.3 04阪神 稍重 夙川特別 1着 アグネスウイング
1:10.7 04新潟 良 苗場特別 1着 アグネスウイング
1:10.3 04阪神 重 500万下 1着 アグネスウイング
1:10.8 04新潟 良 BSN賞 1着 ヒカリジルコニア
1:10.8 04新潟 良 北陸S 1着 ヒカリジルコニア
1:10.9 04中山 重 アクアマリンS 1着 サミーミラクル
1:10.6 04京都 不良 栗東S 1着 ブイヤマト(51キロ)
馬場コンディションぬきにコンスタントに10秒台を出すというのはダート短距離界においてトップの力を持っていることを示す。2場でそれを出しているアグネスウイングの実力は抜け出ている。対するヒカリジルコニアは55キロから57キロになり騎手も乗り変わり。リンガスローレルをものさしにするとサミーミラクルのほうが上回っている。また、中山経験からもサミーミラクルを上にとりたい。
上位はアグネスウイングとサミーミラクルの争い。中山1200mにはスタートからハイペースで下り、鋭角なコーナーを回るために全馬が外に膨れやすいという性質がある。大外枠に入って全くもまれず全開でコーナーを回ることができるアグネスウイングには圧勝しかない。1着
先行力がなく回りの馬にかこまれて外に持ち出すのが難しいサミーミラクルは手間をかけそうでアグネスウイングに勝つことなど間違っても無い。ただし、その他のメンバーの中で2着を取るのには10秒台の脚でなくてもよいだろう。その点を考えると余裕を持ってレースができそうだ。ほぼ2着
シャドウスケイプは臨戦過程からなにひとつ問題はない。内に入ったら即切る予定だったが絶好枠に入ったためにサミーミラクルが外に持ち出せずに不利を受けていたら2着まであるという程度。外枠でもあり、堅実に差してくるため掲示板には乗るだろう。3着候補
ヒカリジルコニアは枠が非常に微妙な11番。この馬のプロキオンSを見ているといかにも左巧者という感じで、鋭角なコーナーをまわる中山1200mではたちまわりが難しいだろう。だが、先行力からスタートのダッシュがきくためスタートからの下りでリードを取れれば枠順を生かしてうまく回ることもできるだろう。そういう意味で2頭以上の評価はできない。着順で上回るのも難しいだろう。実力を出し切れるかがカギで3着はある。
もう1頭あげるならばアタゴタイショウ。この2戦ダートに転向してからのレース内容は重賞に即通用というほどではないが、上位にからむだけのパフォーマンスをしている。3着争いならばチャンスはあるだろう。
メイショウボーラーはスワンSやCBC賞を見る限り、スプリント戦で楽に先行できるような脚はない。その分終いの切れ味が凄まじいことになるのだが、サミー、シャドウの2頭を交わして2着を確保するのは難しいだろう。このガーネットSは高松宮杯を目指してスプリント戦の流れに乗るための練習レースだと思われる。
結論
◎アグネスウイング
▲サミーミラクル
△シャドウスケイプ
☆ヒカリジルコニア
☆アタゴタイショウ