雨でもなければ、二度と荒れることない函館記念

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なぜ、荒れていたのか?
函館記念荒れるレースと銘打たれる夏のハンデレースとして有名だった。それは中央で活躍した馬と、函館の重い芝・夏に強い馬というのが全く違うというのが要因だった。また、2003年まではBコースに変えるのは函館2開催目の2週目からだった。


2003  AAAAABBB
2004〜 AAAABBBB
それゆえに2開催1週目はすでに芝がボロボロに荒れている状況。外差しをやるため外が荒れBコースに変えても無駄だった。蝦夷梅雨にひっかかることも多く雨が降ってボロクソになっていた。京都長距離・ダートでも勝てるようなタイプのパワー・スタミナがある馬の好走が目立っていた。キレという言葉はオッズとともに捨てられた

しかし、一昨年から傾向が少し変わった。あがり専門のエアエミネムが優勝、それまでになかった逃げての連対をヒマラヤンブルーが決めた。これはAコース時、函館造園課が必死にローラーをかけて外の馬場を守ったためである。函館記念で久々に万馬券のなかったこの年は馬場造園課の無駄なファインプレーと言っても過言ではない。
正直、荒れないとただの函館記念になりそうだ
いよいよ函館記念の荒れ様にしびれをきらした、JRAはついに昨年、Bコース変わりを速めた。造園技術の向上がなせる改革だった。なぜなら、この決断をした場合下手すれば函館最終週の函館2歳Sがとんでもない荒れ馬場で行なわれる可能性があるのだ。おかげで馬場は安定し、中央の成績そのままに1,2番人気で1,2着。タイガーカフェが4着にこれるような馬場だった。ちなみに函館2歳Sもそこそこの馬場で行なうことができ大成功をおさめた。
・G1馬
・年内重賞馬  斤量キープ
・年内重賞連対 55以下
・前走オープン 斤量減

で、今年はどうなのよ!


1開催は最後こそ雨だったが、それまでは馬場差マイナス1秒を保ち、安定して速い時計・あがりのレースを続けた。てってーてき!でとりあげたようにヘイルトゥリーズン系の台頭が目立つ馬場だった。
続いてミスプロ、ND。で、ナスルー皆無
先週からBコースに変わり、時計はまたマイナス2秒。今週も非常に速い時計が出ている。内外の馬場差はほとんどなく、内有利・先行有利。今日は内2頭分くらいを通らないと馬券になっていない。今年の函館記念では阪神、中山の2000mで高いパフォーマンスをしていたような中央競馬の中距離スペシャリストが台頭するだろう…


ということであげる予定だったトーセンダンディユキノサンロイヤルの登録なし。
中央のOP2000mでの成績をあげると


2005
新潟大賞典1着 1:58.9 エアセレソン
2004
函館記念 3着 2:00.8 ワイルドスナイパー
2003
白富士S 2着 2:00.0 タイガーカフェ
2002
皐月賞  2着 1:58.8 タイガーカフェ
弥生賞  3着 2:02.4 タイガーカフェ
2001
ホープフル1着 2:01.7 タイガーカフェ
3頭しかあがらない。なんという低レベルのメンバーか。タイガーカフェもほとんど昔の栄光ばかり、近走は3〜5着ばかり。ただの着稼ぎになっている。先行してダラっと入線だけ。仕方がないので、近1年の準OPの実績もあげる。

難波S  1着 1:59.3 エアセレソン
関ケ原S 2着 2:04.0 エリモハリアー
こっちも寂しい。

展開


逃げ、2番手タイプが速い順にグランリーオ、ワイルドスナイパー、ブルートルネードスプリングシオンと4頭。これにタイガーカフェが続く展開。ESPがなければ逃げるのはグランリーオ、内のブルートルネードを交わすために脚を使ってペースはあがるもののグランリーオ以外は絶対に行きたいタイプではないため、譲ってペースは落ちつく。隊列はこの5頭にエアセレソン、ナスノストロークが続き離れて以下その他がパックに。


道中12秒台を挟んで、ペースチェンジ。ここでエアセレソンがインからコーナーリングで進出。前走から-0.5キロの56.5キロはJRAがなんとか主役を作るために行なった恵量。まず勝ち。本命の理由、短か!


ウイングランツ
長距離でこそ生きてくるダンスインザダーク×アリダーというありえない血統。ウイングランツはこの時計の出る2000mで脚をつかいこなせないだろう。


2着候補は残る6頭


ブルートルネード
エリモハリアー
グランリーオ
ワイルドスナイパー
タイガーカフェ
スプリングシオン
ここから外の3頭をばっさり切る。この3頭(とくにワイルドスナイパー)は3着の可能性は非常に高いと思うが、前にいくのが信条の3頭にとって内に先行馬が揃う体勢は歓迎できる要因ではない。先行争いで脚を使わされて、直線で速いあがりを叩きだす脚はとても余らない。


エリモハリアー
巴賞で切って今回買うリズムと思い、ばっちりカモになりそうと言い放つと雨馬場で見事に勝利してしまったエリモハリアー。おかげで今回随分人気になりそうだが、1000万からの勝ちあがりは全て2000mの本来は1800mより2000mというタイプ。ここ3走は全てあがり最速を叩きだしている。グランリーオを交わしての2,3着としては最有力候補。


ブルートルネード
前回の馬場は大歓迎だった。2000mでは12月に最速あがりで差し届かなかったGブーツTがあるが、これはWSJSだから仕方がない。この敗戦は0.6差だし、無視。3歳までは、阪神では3度4着以下となっているようにキレを要するようなレースは少々厳しい。手抜き馬だった。それが、4ヶ月の休養をおいてここ4戦で1,2,1,2着。前につけて、前にいる馬を決して残さない粘り強い脚を使えるようになってきた。


グランリーオ
サニーブライアンがこの世に子供を輩出して5年目でようやく実った、逃走劇。
去年、半年の休養をとってノド鳴りの手術、ようやく本格化。馬体重も500キロになってきた。美浦坂路で49秒台の時計を出す調教大将。もうひとつはテンの異常な速さが特徴だったのに、乗ってきた郷原、勝浦、田面木はそれをいかさずに差す競馬。ボニヤですら差していた。この能力を見破って開花させたのが内田博幸。やはり彼の凄いところはそれまでの作戦とは一変、馬なりに先行させてそれまであがいていた1000万条件を一気に勝ちあがらせた点。

相当なスピードを持っている先行馬となったグランリーオ

本格化して先行力と粘りはサニーブライアン産駒のなかで一番父に近づいている存在と言っても過言ではないだろう。アサクサデンエンのレコードを楽々と塗り替えたフリーウェイS。その前の1000万下ではあがり上位で押し切りという強い内容。だが、安田記念を除外されて望んだエプソムCでは松岡がなぜか勝利を確信したのかターフビジョンを見る余裕をかまして叩き合いに負けて2着。前回は許されないレースだった。それが雨も影響したか7着敗戦。


ただ、蛯名騎手。この乗り変わりは逃亡馬にとって決してプラスではないだろう。先行も揃ったことだし、うまく逃げて3着までか。


結論(金額は明日)
エアセレソン
ブルートルネード
エリモハリアー

馬単3点
◎→★
★→◎
◎→△

ワイド1点
★=△

3連複1点



参考


今日の函館複勝


10 390円
2 170円
11 880円

4 130円
10 120円
1 250円

7 240円
2 210円
6 120円

2 170円
7 120円

6 130円
4 330円
5 2,500円

4 220円
3 180円
5 160円

中距離は内できまっているけど出走頭数からすると10枠より外というのは良いすぎたか。