牝馬から札幌記念

テイエムオーシャンファインモーションをあげるまでもなく札幌記念での牝馬の活躍は目覚しい。今回の札幌記念で最も注目すべきは3頭の牝馬ヘヴンリーロマンスダンスインザムードチアフルスマイルである。この3頭はともに先週のクイーンSに出場して、連闘で臨んでいる。クイーンSはレースラップ、勝ちタイム、メンバー(牡馬に勝っている馬が多数)を含めて見ても牡馬重賞と比べて何の遜色もないレースだった。そこから3頭が出場しているのだが、オッズを見ていると大きく離れている。


ヘヴンリーロマンス 15.7
チアフルスマイル  16.2
ダンスインザムード  6.1
これはダンスインザムードの中央での活躍を受けてのものだ。しかし、こと北海道という適性においてはチアフルスマイル(4−1−1−1)、ヘヴンリーロマンス(1−3−1−0)は非凡な才能を持っており、札幌2000mの適性はチアフル、ヘヴンリー、ダンスの順番になっていると考える。とくにチアフルスマイルのここのところの活躍は目覚しく、最後方からつねに強烈なあがりを使う。さらに前走でマクリを覚えた。乗り変わりを苦にするタイプではない。

オペラシチーとホウキパウェーブ


オペラシチーは去年の朝日CCを思い出すとわかるように瞬発力がなく、あがり勝負には全くむかない。ホウキパウェーブは使いつめるより間隔をあけたほうが走るタイプ。コスモバルクにせまったセントライト記念のように状態がフレッシュなときほど強い。ダービーやJCではきつい負け方をしていた。菊花賞で先着していることを含めても2000mの適性もホウキパウェーブのほうが高い。オペラシチーは瞬発力が低く、チアフルの松岡がミスって3着まで。ホオキパもチアフルの松岡ミス待ち。



展開


おそらく逃げるのは藤沢3頭出しのコイントス。コレが例えば岡部や横山なら完璧なラップを踏んでダンスインザムードへ最高のサポートをするのだろうがコイントスも藤岡に仕事ができるかどうか…下手すればキレてorキレずとも横山騎手の判断で逃がすことになる。これにブルートルネードスプリングシオンサイレントディールあたりが前につけてレースは勧められるだろう。この後ろがヘヴンリーロマンスエリモハリアーくらいでちょっと縦に長めで後方組という隊列。



スムースバリトンについて


3歳春というのは馬が最も成長する時期のひとつ。そこを逃した馬はどんなに強い2歳であっても、順調にきた以上に能力が高まることはないと考えている。バブルガムフェローしかり、その復帰初戦というのはとくに気を使うものでまずは走ることが前提。レースを捨てたレースだ。だからこそ、今回、スムースバリトンが直線を本気で追うということは考えられないし、また春にのがした成長分で古馬と台頭に渡り合うことは難しいと考える。私はこういうタイプの馬はまず手を出さないことにしている。



ダンスインザムードについて


この馬はムラがありすぎて、外しにくい。ただ、基本的には安定感のあるタイプだったのでこれだけ安定して負けると一気に連対までということはないだろう。それに好走は単純にローエングリンのように平均ラップで引っ張ってくれる逃げがいるとき。今回の藤岡には荷が重い。一度、4着くらいになって次に復活というパターンではないだろうか。それでも狙いはもう定めにくく、洋芝の対応能力もない。去年の天皇賞で印をつけた人以外は買うべきではない。



サイレントディールについて


能力は上位。休んでアテになるタイプではなく、乗り難しい馬を藤田騎手がテン乗りでこなすのは難しいが、展開は向きそうなだけに上位を争う可能性はある。


結論
ヘヴンリーロマンス
チアフルスマイル
エリモハリアー
ホオキパウェーブ


ワイド1点
★=☆ 2000円*1
馬連
◎=★ 500円
★=☆ 500円
馬単
◎→☆ 300円
▲→★ 200円
▲→☆ 200円
計3700円

*1:この2頭はどちらも騎手を頭からアテにできない