阪神JFK 〜今まで日本競馬で存在しない2歳で5勝の行方は?

[馬場] 阪神ジェフ・フジカワ・クボタ
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20051203/p1
で書いたように、今回の阪神JFで重要視すべきなのは速いペースであがりのかかるようなレースでの好走経験。ファンタジーSとかサフラン賞とは全く違う質のレースになるだろう。

アルーリングボイス
これで阪神JFになってからは5年連続でファンタジーSの勝ち馬が1番人気になっている。アルーリングボイスの場合は前走はともかく、小倉の内容が良いため上位の圏内。ただ、先日書いたように2歳の時期に5回勝つのは相当に難しい。これまで内でびったり折り合ってというレースだっただけにこの外枠でマークされる立場はレースの立ち振る舞いでいうとマイナス。1倍台の一本かぶりかと思ったが、まあこの程度の人気ならわざわざ避けることもない。ただ、それ以上に買いたい馬がいる。


セントルイスガール
小倉のレースが最高の内容。このメンバーのなかでも最速ハイラップのレースを経験。小倉2歳Sがアルーリングボイスと着差なし。前走はともかく、阪神マイルの条件ならアルーリングボイスも経験のないレース内容で結局互角の条件に戻る。ロベルトに寄っている馬場で60.5-35.5くらいのあがりがかかるズブズブの競馬になるなら逆転だろう。
ファンタジーSで速いあがりが使えずに好走できなかったというのも逆に好感が持てる。このレースは1200までしか連経験がなくても問題はない。それよりレース内容のほうが重要。位置どり的にも逃げるアサヒライジングについていけば前にいけそうな枠。馬券はここから入りたい。


フサイチパンドラ
本当にこんな人気になるとは思っていた。新馬戦について、内容が圧巻なのはスピードが速すぎるために逃げる2頭をめちゃくちゃにいじめきってペースをあげさせたこと。2歳戦において1600m以上のレースでテンから35.3で飛ばさせるのは鬼。それゆえにフサイチパンドラの前にいた2頭は3コーナーからもう沈み始めてぶっちぎりのタイムオーバーをくらっている。ヤヤ重で1.48.1かなり好タイム。で、なにより白井先生が久々に噴きまくっている。絶対買いたい。
直線では馬なり。一緒にあがっていった馬とは1.9秒差をつけて、というか2着についた着差が1.0秒。自分できついラップをふんできついレースをしてつけた差だから評価できる。かなり先行力があるので外枠が外外を追走するようなことになればちょっとあやうい。


ベストストーリー
ベストアルバムの半妹。母も姉も急坂コースの重賞で馬券になっている。今回の登録馬のなかで唯一の北海道勝ち馬。ただ、まああがり34.7なんてのが出せるスローの新馬だけが目のつく実績というのはせっかくの北海道の実質ハイペースを経験できていない。コスモス賞で好走できていないのがそれまでかな。


シークレットコード
新馬が完全にスローの差し合い。これじゃ駄目。


関東馬


コイウタ
牡馬相手にカンナSを勝ち、京王杯のメンバーはまともに重賞を好走した馬もいなかったというレベルなのでそれほど重視はできない。さらに、問題は遠征にある。ただでさえ気を使う2歳牝馬関東馬で遠征で馬券になったのはヒシアマゾン、スティンガー、メジロドーベルショウナンパントルアンブロワーズダイワルージュ、リワードアンセル、ゲイリーファンキー。すでに関西遠征でG1を好走しているような調教師達の馬ばかり(大久保、小島太、藤沢和)。コイウタの管理調教師は奥平雅士師だが今年開業の34歳。中央ではまだ8勝という成績。遠征も7回で1回も馬券にしていない。
ヤマニンアラバスタについても関西遠征が苦手とされているが、あれは馬というよりも星野氏自身の問題も大きいと思う。今回のコイウタについても、ちょっと買えるものではない。


アサヒライジング
コスモミール
同じく関東馬。同じく加藤修師は今年7勝で関西遠征実績なし。根本師も同じく。
■本題
さて、関東馬を切ったところで関東のレースを勝った関西馬という立場にいる馬。いよいよ本題である。


アイスドール
今年、秋の東京2歳マイルという条件では17レースが行なわれた。その中でアイスドールが優勝した赤松賞は1.35.3でトップのタイム。参考にジャリスコライトのいちょうSが1.35.9である。新潟、阪神のレース内容はそれほど誉められたものではないがこの赤松賞のパフォーマンスだけで本命は当然。ちなみに、今年トップどころかこの2年でもトップ。さらに遡っても、ヤマニンアラバスタの1.35.2に続いて2番目に速いタイム。ヤマニンアラバスタは関西遠征が問題で、このレースでは駄目だったが次走のホープフルSでは並いる牡馬を相手に2着になった。藤岡騎手も今年はついに重賞を制覇し、コイントスでの激走も数度とある。この大外枠は若手に捌かせるにはむしろ良い枠といえるだろう。そろそろ初のG1制覇があっても良い馬だ。


■まとめてみる
ここまでの予想をまとめると


アイスドール    藤岡
セントルイスガール 小牧
フサイチパンドラ  角田
アルーリングボイス 武豊
を買うことになるのだが、この馬達が全て6枠より外。しかも、武以外G1とはちょっと縁がなくなっている騎手たち。実際、今日の馬場では内でしっかりタメる馬のほうがどちらかといと有利となるため、かなーり買い辛い。だから、この内の3頭が3着圏を独占するというのを考えるのは危ない気がする。2連系の馬券を買ってみたい。と、同時に内枠の馬が1頭くらいは跳び込んで来ると考える。かなり無理して1頭を選んでみよう。強引に選ぶとして妥協しなければならない条件を与えてみる

コイウタ      遠征を克服できれば
キーレター     馬が変われば
ブラックチーター  新馬勝ちがスローの1400ではみとめられない
エイシンアモーレ  小倉2歳のときと違うデキがあれば
シークレットコード スローの新馬勝ちはみとめられない
クリノスペシャル  もともとマイル勝ち馬。前走から一変すれば
コスモミール    遠征を克服できれば
この中ではエイシンアモーレ、クリノスペシャルが我慢して買えるところ。エイシンアモーレは同じテディ系×サンデーサイレンスのアイスドールが来るようなレースなら来るだろう。でも、小倉2歳の状態はひどかったし買えないな。

結論…印の馬で2連系馬券を買っいきたい


セントルイスガール
フサイチパンドラ
▲アイスドール
アルーリングボイス



買い目…こういう馬場で大きくマイナス体重というのはヤバい。かといってエイシンアモーレの馬体重も増えていない。救済するならコスモミールかアサヒライジングになるが、騎手がどうも3着までだよな。パンドラ、ボイスは軽視してセント、アイスをド本線にします。


馬連、ワイド2点
◎=▲ 1000円づつ
馬単4点
◎、▲→○、△ 300づつ
計3200円