まともに決まるか有馬記念

圧倒的1強だったディープインパクトも今回は古馬初挑戦ということと、その脚質から不安視されているようだ。単勝オッズには1.4という形で現われているが、どうやら2や3も考えているらしい。また、昨日のメインあたりを見ても速いラップで先行が粘っていたように前が不利になるほどボロボロではないということも加味されているのかもしれない。



ジャパンカップ


10Fを1.57.7という空前絶後のハイペースで逃げたタップダンスシチーが作り出した伝説の2.22.2を超えるレコードは間違いなく反動を与えるものであったと思う。過去の例を出しても、ジャパンカップで25秒を切るようなレースをした場合馬券になれたのは離れた4着だった3、4歳馬*1や1.0以上離された5歳以上の馬だった*2。去年のゼンノロブロイが2.24.2のあとに勝っているのも含めて、3,4歳だったら余力を残す程度に好走した方が良く、5歳以上なら完全に余力を残せるような惨敗をしたほうがましということを意味する。


今年のジャパンカップではどうだったかというと、上位に入ったハーツクライゼンノロブロイリンカーンは確実に余力は残せていない。同じく中途半端に好走してしまったサンライズペガサスも余力はないだろう。惨敗した4歳馬のスズカマンボは実力不足といったところ。


ようするに上位陣はかなり危なそうだ。


これまでの古馬王道路線を見ていても牝馬に2回も勝たれていたり、東京のジャパンカップでは外国馬に上位入着を許している。展開ひとつあれば余裕で着順が変わっているのだ。


残ったのは


マイソールサウンド
ディープインパクト
ヘヴンリーロマンス
グラスボンバー
タップダンスシチー
オペラシチー
ビッグゴールド
コイントス
デルタブルース
オースミハルカ


内枠から見ていこう。


マイソールサウンド
絶好枠ではあるが、関東で良積がないのはいただけない。G1でも全て8着以下に負け尽くしている6歳馬。今年は阪神大賞典を勝っているがあれほど緩いながれにはならないであろう。


コスモバルク
おおよそ考えうる限り最高の枠をひいた。タップダンスシチーが真ん中で他の逃げっぽいビッグ、コイン、ハルカあたりが外。内にはバルクの先行力とは大差という馬ばかり。埒をとりたいタップダンスシチーは今回はディープインパクトにマークを集めている間に後ろをちぎりすてるレースをするだろう。こうなると菊花賞でのアドマイヤジャパンのように2番手にいる馬が強い。


はっきりいって千葉が乗っていたときのバルクは五十嵐と違って、ただ行けばいいというレースをしてきた。今年の秋もデキだけはあって東京コースも不得意だけにどうでもいい。なによりこの雪もようは厳しい寒さの北海道で冬をすごすコスモバルクには絶好のコンディションなのではないか。五十嵐が乗って急坂コースをやるなら、一発があってもおかしくはない。


グラスボンバー
今年に入って充実度が高く、条件をあがるごとに安定した成績を残してきた。安定感のある確実な脚がある。中山コースで2着が多いのも一応許せるラインか。


タップダンスシチー
この馬は最終コーナーで埒だけ取れば負けなし。それでも、そこらへんにこだわらなくていい左周りで惨敗してしまっているのはやはり年齢を感じる。調教も70秒台を出せなくなった。先行勢ののっている馬にはかなわないのではないか。泣きながら消す。


…オペラ、ビッグ、コイントスは鞍上がきつい。時間がないので完結に


オースミハルカ
スイープトウショウシーザリオ、ヤマニンアラバスアタ、ダンスインザムード
今年はとにかく牝馬が強い。もしくは牡馬が弱い。信用も置けない。


スティルインラブファインモーションなど大物牝馬を乗っている時期に逃げという武器で圧倒した大物食いの女傑がついに牡馬G1に参戦してきた。前走でも牡馬を圧倒するスイープトウショウに泡を食わせるような逃げ。先行しての粘りは同世代の牝馬でもトップクラス。距離も長い方に良積が集まる。フサイチコンコルドはこのくらい間隔をあけてG1に挑戦するのが兆度いい。ここ2週はCW1番時計を連発しているし状態が最高にあれば古馬牡馬を蹴散らしても疑えない。有馬記念というのはそういうレースだ。


結論
ディープインパクト
オースミハルカ
コスモバルク
デルタブルース
グラスボンバー

馬単 5点
◎→○ 3000円
◎→△ 2000円
◎→☆ 1000円

3連単 12点
◎→○、△→○、△、☆ 200円

計10400円