阪神JFK 〜江川に負けたジュベナイルフィリーズ〜

昨日、書いたパワーを必要とする馬場。直前の雨でうわすべりする馬場になり、さらにピッチの速いパワーを要求する馬場になった。このレースを制したのがパラダイスクリーク産駒のテイエムプリキュアパラダイスクリークというとアサカディフィートが思いおこされるがこういう馬場を得意としていたというわけではない。テイエムプリキュアはその筋骨隆々とした黒光する馬体からしても母父のストームキャットからアメリカっぽいパワーを受け継いで入るのだろう。


結果
1着 …テイエムプリキュア 熊沢
2着 …シークレットコード 藤田
3着 ○フサイチパンドラ  角田
0/3200
なんにせよ例年の傾向では前走京都1400mのあがり勝負…ではなかったんだよな。テイエムプリキュアの前走は京都1400mにしてはテンの速い前後半3F34.9-35.9だから。2連勝馬なんだからこれを軽視したのはまずかった。というか前走京都1400mというだけでスルーして取り上げてもなかった。ここは反省。


ただ、シークレットコードはこれは凄い。新馬勝ちの1戦1勝馬阪神JFの2着というのはよくあるパターンで、それほど大勢しているわけではない(下表参照)がこの馬は新馬がスローのあがり勝負で34.1、このレースがパワー勝負で36.7と異質のレース内容。これまでのように簡単に終わる馬ではないと思う。


新馬勝ちの1戦1勝馬阪神JFの2着のその後
2003年 2着 ヤマニンアルシオン 紅梅9着   →桜花17着   その後泣かず飛ばず
1997年 2着 キュンティア    シンザン8着 →NHK14着    まあ1000万クラス
1993年 2着 ローブモンタント  エルフィン1着→桜花1人3着
意外とサンプルは少なかった。どちらにしても、2歳でまだ2戦しかしていないからといってすぐにレースに使ってしまうとアルシオンキュンティアのように失敗している。シークレットコードは森厩舎なのでガシガシ使われていくようなことになると次からはきらなければならなくなるかなーと思う。


フサイチパンドラもそうなんだが−8、シークレットコードにいたっては−18。マイナス体重は響くかと思ったがもともと馬格のある両馬だったので問題なかったのだろう。ただし、この疲労度は高そう。フサイチパンドラは少し外外を回しすぎた。順調に使えば来年の春は逆転可能。


他の馬に関してはセントルイスガールアルーリングボイス、アイスドールと全て沈んで言葉が無いのだが、アイスドールに関しては大外が響いた形。引き続き注目したい。小倉2歳Sの2頭と馬券面で関わるのは来年の夏の小倉になるだろう。