淀の坂はゆっくり下れって言ったろうがバカチンが! 〜天皇賞・春〜

ウインズ某でこう言っていたのを聞いたなら、あなたはたぶん私の近くにいたんだろう。吹いたし。そんで、ありゃ止まるなと思ったし、リンカーンが差せるとでも思ったし。あと録音したかったし。



京都競馬場には残り1000m 付近に坂があり、ここをどう上手く上り下っていくかが日本競馬会京都競馬場外回り芝コースにおけるひとつのポイントである。登りに力をいれてしまうとその勢いで下り、最後までもたなくなってしまう。ここをゆっくりのぼって、下りながらじょじょにポジションを固めてスパートしていくのがもう古来からのセオリーだ。だからこそ、去年の菊花賞なんかはアドマイヤジャパンとの差が10馬身ほどあったのにスパートしはじめたのは実質坂を下りきってからだった。


ところがだ。昨日のディープインパクトはもう坂の手前である1000m地点からスパートしはじめた。京都競馬場の観衆がどよめく。しかし、普通に見てたらもうこりゃ止まるぞ、と。ちょうど前のレコードのときのサクラローレルなんかをイメージしてしまうのである。それだけ早いスパートだった。見た目には。



昨日のディープインパクトディープインパクトだった。


14-14-04-01


ディープインパクトな通過順位だ。変態だろ。


44.8


ディープインパクトなあがり4Fだ。羽根ついてるだろ。


1.1


ディープインパクト単勝オッズだ。人気しすぎだろ。


そんなディープインパクトを起こしてくれるサラブレッドの体重は


438 Kg


超新星だろ。



総括


最後の直線。インベタで尻尾を羽のようにたなびかせて走る姿は麒麟のようだった。彼の走りはどこまで行ってでも見るべきだと思った。アスコットでも、ロンシャンでも、日本のどこかだとしても・・・。いや、京都で見るべきだと思った。ディープインパクトが次に京都で走ることはあるのだろうか。走りが見たい。